はじめてのこんちゅうひょうほん。~漂う夏休みっぽさ 志賀昆虫針を添えて~
何事もはじめてってわくわくするよね。
さて、夏のシーズン中に職場で昆虫を手に入れたので、標本にしてみました。
つかった針はこちら。
正直、よく知らんのだけど、なんかよさそうだったんで。(虫屋さんごめんなさい)
でも、この判断は正解だったと思います。細くても丈夫だし、固定しやすい。
他と比較できないからなんとも言えないんだけども。私最初つまようじか何かで固定すりゃいいと思ってたからね。
これらのピンを使って昆虫のポーズを決めて固定します。
鈍い光沢がイケてるぜ。ウバタマムシ。
まんまるでピカピカの体。正面からみればつぶらな瞳。
キュートさのあまり多くの人を魅了してやまないキベリハムシ。
う~ん、色がくすんでしまっている・・・。ハンミョウ。
道で出会うとふわっと飛んで、少し行った先で地面にとまる。
その動きがまるで道案内しているように見えることから、「ミチオシエ」というあだ名がついている昆虫。きれいなんで、写真を見かける機会が多いんじゃないかと思います。
そんでね・・・
すっごい失敗しちゃったのがね・・・
こちらです・・・(落ち込み)
おわかりいただけるだろうか・・・。
こちらはルリボシカミキリです。
本来なら、「こんな青は、フェルメールだって出すことができない。」といわれるくらい美しい昆虫です。
あ、ちなみに、色が失われただけではなく、首が折れてます・・・(悪夢すぎる)。
ぜひ美しい色を知ってほしいので、生前の写真を載せておきますね。
いやいや、改めてみたら私の標本、闇堕ちしすぎでは???どうした??
ああ、福岡伸一先生を魅了した鮮やかな青色はどこへ。
(ちなみに上記の「こんな青は、フェルメール・・・」って言葉は福岡伸一先生の「ルリボシカミキリの青」からの引用です。)
モルフォチョウ然り、カワセミ然り、青色って構造色が多いのかと思っていたけども、
ルリボシカミキリの青は死んでしまうとあっという間に劣化してしまうことから、構造色ではなさそう。まぁ、甲虫や鳥の羽みたいにピカピカ反射するような色合いでもないし。
じゃあ、この青色って何でできてるの。
誰かご存知でしたら青色の正体と、ルリボシカミキリの青色の保存方法を教えてください。切実に。